机の上だけでは、英語は話せるようにならない
「何年も英語を勉強しているのに、話せるようにならない…」
そんな悩みを抱える日本人は多いのではないでしょうか?実はその原因のひとつは、“英語を勉強しようとしているから”かもしれません。
英語は知識ではなくスキル(技能)です。つまり、英語は数学や歴史のように知識を詰め込むのではなく、「使って覚える」「体得する」ことが必要です。
本記事では「英語は勉強するものではなく、習得するものである」という視点から、英語力が伸びる人と伸びない人の違いや、具体的な習得法について深掘りしていきます。
✅なぜ「英語=勉強」という考え方が根強いのか?
日本の英語教育の歴史的背景
戦後、英語教育の再スタートと受験英語の誕生
終戦後、日本はアメリカの占領下に置かれ、再び英語教育が導入されます。GHQ(連合国軍総司令部)は、アメリカ文化の理解を目的とした英語教育を推進し、小・中学校でも英語が教えられるようになりました。
しかし、復興とともに教育制度が整備される中で、英語は大学入試に不可欠な科目となり、再び「読み・書き・文法」中心の授業が主流に戻っていきます。
この時代、英語は「使うための言語」ではなく、「試験に通るための教科」として扱われ、多くの日本人にとって英語は苦痛な“勉強科目”となっていきました。
平成時代 ― コミュニケーション重視への模索
1990年代に入り、日本社会も本格的なグローバル化の波を受けるようになります。経済の国際化、海外旅行・留学の増加などにより、「話せる英語」へのニーズが高まりました。
文部科学省もこの流れを受け、「コミュニケーション能力の育成」を目標に掲げ、2002年には小学校で英語活動を導入。中学校・高校でもリスニングやスピーキングの比重が増加しました。
しかし、依然として大学入試では読み書き・文法が重視されており、現場の教師も「使える英語」と「試験対策」の板挟みとなる状況が続きました。
令和時代 ― 英語教育改革と新たな課題
2020年には英語教育の大きな改革が実施されました。小学校では英語が正式な教科となり、中学・高校では「英語で英語を教える」方針が強化されました。
また、英検・TOEFL・IELTSなどの民間試験の活用も進み、ようやく「実践的な英語力」が重視され始めたといえます。
しかしながら、教師の英語力や指導法の地域格差、ICTの導入の遅れなど、課題も山積しています。英語教育を「実用的なもの」へと本質的に転換するには、まだ時間と努力が必要です。
「正解を出すこと」が目的化してしまっている
英会話で大事なのは「伝えること」なのに、「正しい英文を作らなきゃ」と思って口が動かなくなる。
✅英語はスキル。ピアノや水泳と同じ「習得型」
なぜ英語を「勉強」しても話せないのか?
多くの日本人が何年も英語を勉強しているにもかかわらず、「英語が話せない」「聞き取れない」という壁に直面しています。その理由のひとつは、英語を“勉強科目”として扱ってしまっているからかもしれません。
英語は知識を詰め込むものではなく、**繰り返しの実践で身につけていく“スキル”**です。つまり、英語は数学や歴史のように「覚えるもの」ではなく、ピアノや水泳のように“できるようになる”ものだと考えることが、本質的な学習への第一歩です。
英語は「頭」で覚えるより「体」で覚えるもの
ピアノを習ったことがある人なら、楽譜を読めても、実際に弾けるようになるまでには何度も練習が必要なことをご存知でしょう。水泳でも、理論を理解するだけでは泳げるようになりません。手や足を動かし、呼吸を繰り返しながら体に覚えさせることが不可欠です。
英語もまったく同じです。文法を理解し、単語を覚えたとしても、実際に口を動かして話し、耳で聞き取る練習をしなければ、「使える英語」は身につきません。英語は**“運用する言語スキル”であり、「慣れる」ことによって自然と身についていく能力**なのです。
習得型とは何か?そしてなぜ有効なのか?
「習得型(Skill Acquisition)」とは、知識を詰め込むのではなく、繰り返しの実践を通して自然に身につけていく学習法を指します。ピアノの演奏者が反復練習で指の動きを覚えたり、スポーツ選手が何度もフォームを確認して体に染み込ませるように、英語も実践の中で少しずつ「使える形」になっていくのです。
たとえば英会話の場合、最初は「正しい英語が出てこない」と感じても、何度も「使う」ことで、自然とフレーズが口から出てくるようになります。これは、単なる知識ではなく身体的な感覚としての言語反応が形成されている証拠です。
「間違い」を通じて上達する ― 習得型の最大の特徴
スキルの習得において、失敗や間違いはむしろ必須です。ピアノの演奏でも、何度も間違えては直し、その繰り返しで指が勝手に動くようになります。英語も同じで、文法や単語を間違えながら、実際に話す・聞く・書くというプロセスの中で、徐々に正しい使い方が身についていきます。
日本の英語教育では「間違えないこと」に重きを置きがちですが、習得型の視点から見ると、間違えること=学びの入り口です。英語をスキルとして捉えると、怖がらずにどんどんアウトプットする姿勢が非常に重要になります。
- 身体で覚えるスキル:例)ピアノ、水泳、料理、車の運転
- 頭で理解しただけではダメで、何度も繰り返す中で自然と使えるようになるもの
英語もまさに同じ
- 文法や単語は「道具」
- それらを使って人とコミュニケーションをとる経験こそが、英語力を伸ばす
✅「英語習得型」の人が実践している3つのこと
①アウトプット中心の学習
- 英語日記を書く
- オンライン英会話を毎日使う(僕が愛用しているのはネイティブキャンプ)
- TwitterやInstagramで英語投稿
②インプットの質と量を高めている
- ネイティブの会話をそのままシャドーイング(発音矯正に効果抜群、シャドテン
)
- 自分の興味があるYouTubeやPodcastを活用
- 単語帳ではなく「文脈の中で単語を覚える」
③間違いを恐れず「話す」ことを最優先
- 完璧な文法でなくても「伝えればOK」
- 子供が言語を覚えるのと同じ「失敗→修正→習得」
✅勉強型から習得型に切り替えるステップ
ステップ | 勉強型 | 習得型 |
---|---|---|
1 | 教科書で文法を暗記 | 会話で使うフレーズを真似する |
2 | 単語を1語ずつ暗記 | セットで覚えて使う(例:”I’m not sure”) |
3 | ノートで復習 | 音読・リピート・実践で復習 |
4 | テストの点数重視 | 通じる・伝わること重視 |
✅英語を「習得」すれば人生は変わる
英はじめに:英語力は“人生の可能性”を広げるカギ
「英語ができるようになったら、何が変わるのだろう?」
そんな疑問を抱いている方も多いかもしれません。しかし、英語は単なるスキルではなく、人生そのものを変える力を持ったツールです。
旅行、仕事、人間関係、学びの幅――英語が話せることで得られるメリットは、日常のあらゆる場面に及びます。
ここでは、英語を「勉強」ではなく「習得」することで、なぜ人生が変わるのか、その根拠と実際に起こりうる変化を、具体的に解説していきます。
英語が人生を変える理由①:世界中の人と直接つながれる
英語は言うまでもなく世界共通語です。英語を習得すれば、アメリカやイギリスだけでなく、ヨーロッパ・アジア・アフリカの多くの人々と、通訳なしで会話ができるようになります。
たとえば、旅行先で現地の人と笑い合ったり、海外の友人とSNSで交流したり、海外のイベントに自分一人で参加できるようになる――。これらはすべて、英語を習得した人だけが体験できる特別な世界です。
言葉が通じるということは、他者との壁が消えるということ。
それは、人生の楽しみを何倍にも広げてくれるのです。
英語が人生を変える理由②:仕事と収入の選択肢が広がる
英語ができるだけで、転職やキャリアアップの選択肢は大きく広がります。実際に、英語を使うポジションは「高年収・好条件・グローバルな環境」が多く、採用市場でも常に求められています。
特に近年では、IT・商社・金融・外資系企業など、多くの業界で英語が必要不可欠です。また、在宅で海外クライアントと取引できるフリーランスや、海外企業とのやり取りが中心となるオンライン職など、働き方の自由度も格段に高まります。
英語を習得することは、自分の市場価値を高めることと同義です。
資格や学歴以上に、「話せる・聞ける英語力」が武器になる時代が到来しています。
英語が人生を変える理由③:学びの範囲が無限に広がる
英語がわかるようになると、世界中の知識・情報に直接アクセスできるようになります。
たとえば、YouTubeやPodcastで海外の第一人者の話をリアルタイムで聴く、世界トップ大学のオンライン講義を受ける、英語で書かれたビジネス書や最新の研究を原文で読む――。こうしたことが、通訳や翻訳を待たずに、自分のタイミングでできるようになります。
英語を習得することで、知識の壁がなくなり、「学びたい」「知りたい」を実現できる環境が手に入ります。それは、人生の自己成長や自己実現の大きな土台となるのです。
英語が人生を変える理由④:自信と行動力が身につく
英語を習得した人の多くが口にするのが、「自信がついた」「行動力が変わった」という言葉です。
言語というハードルを越えた経験は、単なる語学力以上に、「自分ならやれる」という自己効力感を育ててくれます。
たとえば、英語で外国人に話しかけた経験や、海外で一人で行動できた経験は、日常生活の中でも大きな自信につながります。これは、勉強だけでは得られない、実践と成功体験から生まれる自信です。
英語を話せるようになることは、自分の限界を超える第一歩。
その先には、もっと自由で、もっとチャレンジングな人生が広がっています。
英語を習得するとは、「世界に開かれた自分になる」こと
英語を習得するということは、ただ外国語が話せるようになることではありません。
それは、自分の可能性を世界に向けて開くこと。
情報、仕事、人脈、学び――すべてが、国境を超えて広がっていきます。
そして何より、英語ができるようになった自分に、自信を持てるようになります。
この変化は、どんな本やセミナーよりも、人生を変える強力な原動力となります。
✅まとめ|英語は“勉強”から“習得”へシフトせよ
英語を「勉強」と考えると、完璧を目指して動けなくなります。
でも「習得するもの」と考えれば、失敗しても前に進めるし、実践の中で自然と英語力は伸びていきます。
「英語=知識」ではなく、「英語=スキル」。
あなたも今日から、“勉強”をやめて“習得”する英語ライフを始めてみませんか?
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