新卒でもない中途の30過ぎが、英語できないのに転職に成功した
僕が、30過ぎで大した経歴もなく英語もできないのに、企業に採用され外国企業に派遣されることになったのか?結論から言います。それは紛れもない、ニセ英語力のおかげです。僕は当時英語力なんてありませんでした。相手が言ってることも20%くらいしかわからないし(知ってる単語が発声されてそこから内容を想像していた(笑))、ただ幸いに発音はネイティブに劣らない発音だったらしいです(僕の英語を聞いたアメリカ人が口をそろえて言っていた)。
それを利用して(?)ニセ英語力を見せつける演技に磨きをかけ(笑)、ニセ英語力で3年間のアメリカ駐在員(通訳)の仕事を全うできました。英語ができないのに新卒で外資系に就職したとしても悲観的になる必要ありません。外資系企業に就職できるくらいなら少なくともあなたは高校英語までは学んでいますよね?その土台があれば全く問題ありません。
英語ができない人がニセ英語力を伸ばすにはやっぱりシャドーイング!
シャドーイングにはリスニングとスピーキングと合わせて発音矯正にも大いに役立ちます。僕の場合はすでにネイティブっぽい発音ができていたので、発音矯正というよりは主にリスニングとスピーキング+単語を覚えるためにやっていました。シャドーイングはアウトプットです。英語の習得にはアウトプットが一番効果があります。日本の義務教育ではインプット主体の授業を6年間受けますよね。6年間も英語を勉強したのに、英語力、特にスピーキングやリスニングといった実践で使える英語スキルが全く上達しないのは、インプット主体の授業、このせいだと思います。特に中学や高校は一番物事や知識を吸収できる時期なのに、受験英語を机に向かって勉強する、これはほんとにもったいない…。中学から(今は小学校からかも?)英語の授業が始まると思いますが、英語の授業中の会話をすべて英語にすれば、英語を話せる日本人の割合はもっと増えているでしょうね。それをいまだにできないのは日本人の先生が簡単な会話ですら英語を話せないからです。
バカにされる中学教師吉岡先生 ←だれ?(笑)

明日までに必ず課題をやってくるように!!

先生!それ英語で言ってみてよ!!

え。。。え(💦)、メイク…シュア.. あ~ ユー フィニッシュ…?

先生英語しゃべれねーじゃん!!アハハ!!
外資系企業に新卒で採用されても、すぐに英語実務には入らない
外資系に限らず採用されてもすぐ実務を任されることはありません。どこの会社も最初は大抵研修があります(普通の会社ならね)。新卒であればほぼ100%研修があるでしょう。だってこの間まで学生だった人が社会人になってすぐに実務ができるわけがないですからね。大事なのはその研修中に、どんな場面でどんな会話を英語でする可能性があるのかを探っておくことです。
それは、その業界特有の会話というのが存在するからです。例えば僕の経験上、初めて英語を使う会社に転職した時の、大手アメリカ航空メーカーでの通訳兼ね部品購買のお仕事では、だいたい英語で話す内容って在庫のことだったり、納期のことだったり、価格の交渉だったりでした。他の内容、例えば販売のことだったり流通、設計のことなどの話には仕事上なりません。だから在庫、納期、価格交渉、この3パターンの場面で使う単語やイディオムをマスターしておけば全く困らないし、だいたいいつも話す英語が決まっているので気が付いたら流暢にしゃべれるように勝手になってたんですよね。
だから研修中に、自分の仕事がどういう内容かまずよく理解して、どういう場面で英語を使うのかを想定して勉強(シャドーイング)するのがニセ英語力で英語がデキる奴と思わせる一番の近道になります。(笑)
僕がニセ英語力を鍛えたシャドーイングの方法
1,スクリプト(字幕)を見ながら英語をしゃべる
教材はなんでもいいですが、自分の興味のある分野のほうが効果が出やすいです。ニュースやTEDがいいという方も多くいますが、興味がない内容だったら頭に入りにくいし、読むのもつまらないです。とにかく使う教材は自分の興味のある分野で、ネイティブが話している動画をおススメします。
僕の場合、YouTubeをよく見るので、お気に入りのチャンネルに字幕を出して、動画を見つつスクリプトを見ながら、動画の中の人と一緒にひたすら英語を読んでいました。よく、シャドーイングは耳だけでやれ、という人もいますが、耳だけだとわからなかった単語をわからないままアウトプットするだけになってしまうので、たとえ話せるようになっても英語の理解力が追い付いていきません。目で見て字幕をアウトプットすることで、その単語の印象が動画と重なって強くなり覚えていくようになります。僕の場合は単語のインプットも同時にしたかったので、まず字幕を見ながら字幕を読んでいくことから始めました。
2,分からない単語やイディオムを拾って意味を調べ、動画の内容を理解する
分からない単語は調べました。意味を調べて動画で話している内容を自分なりに翻訳して動画の全体像を理解していきました。日本語字幕がある動画の場合は、自分が解読した内容と照らし合わせて答え合わせをしていました。合わせて単語帳にも書いていき、時間のあるときはポケットから出して眺めていたりもしました。何度も見たりアウトプットすることで徐々に記憶に刻まれていきます。
3,しばらく1を繰り返し、徐々に音声だけでシャドーイングをしていく
全体の内容を把握したうえで今度は1,を繰り返していきます。スラスラアウトプットができるようになってきたら、今度は動画を見ずに音声だけを聞きながらシャドーイングをしていきました。意味も理解して、字幕なしでもスラスラアウトプットできるようになれば、だいぶ頭に入っている証拠です。
4,実際に使って会話をする
もちろん自分自身の独り言でアウトプットして練習するのもいいんですが、僕の場合はオンライン英会話やオフラインで対人間に、覚えた単語やイディオムをアウトプットしていました。相手の外国人が理解したことにより手ごたえを感じ、やる気にもつながっていきました。また実際、その単語やイディオムを使って自分自身で話の構成を考えアウトプットすることにより、より印象が強くなって覚えていきます。
転職組も一緒!英語できないならそれっぽいニセ英語力を身につけろ
新卒を例に出したテーマでしたが、転職組も一緒です。転職が成功したらまず、どういう仕事をするのか、どういう場面で英語を使うのか、どういう内容を話すのか、をしっかり理解して使えそうなイディオムや単語をアウトプットしながら覚えていきましょう。
インプットとアウトプットはそれぞれ伸びる能力が違う
英語力を効果的に向上させるには、インプットとアウトプットの両方が重要ですが、特にアウトプットに比重を置くことが効果的です。
インプットとアウトプットの役割
インプット
英語の基礎知識を得る
リーディングやリスニングを通じて英語を吸収する
文法や単語を学ぶ
アウトプット
学んだ知識を実際に使う
スピーキングやライティングで英語を発信する
知識を実践的なスキルに変換する
発音矯正ができる(※シャドーイング)
アウトプットの重要性
アウトプットは「テスト効果」と同様に、学んだ内容を記憶から呼び起こし、長期的に記憶に定着します。また、英語を実際に使うことで、自分の弱点や間違いに気づきやすくなります。アウトプットは自分自身で発声することで、英文の理解・処理能力を高めてくれます。
よってインプットだけでは「使える英語」にはなりにくく、アウトプットを通じて実践的なスキルが身につける必要があります。とはいえ、インプットがないとアウトプットができないのでインプットも大切です。知らない単語やイディオムをきちんと調べて内容を理解し発音することで、初めてアウトプットの意味が出てくるからです。そういう意味では日本の英語教育は全くダメとは言えないんですよね。
参考:びずえいご
まとめ(いまだにニセ英語力で、英語がデキる人と思われています(笑))
転職当時よりは僕の英語はニセ英語ではなくなってきていますが、アメリカ駐在の仕事を終え帰国して以来、海外に長期で住む機会がなくなったので、日常的に英語を話す機会はなく、完全に英語を理解できてどんな場面でもスラスラ英語が話せるほどの、いわゆるネイティブレベルの英語力には到達していません。でも培った(?)ニセ英語力でどんな場面でも対応できる能力が健在です(笑)是非、みなさんにもまずはニセ英語力を身につけてから、本物の英語力を身につけてほしいと思います!
関連記事:
コメント